今西錦司先生の左手が私の肩に ・・「登山と人生は同じ・・・」

蘭亭山荘主人(北原秋一)

2016年07月31日 21:54

  

  (尊敬する今西錦司先生(右から2人目:私は右端)、三浦ご夫妻と共に)



   降り立った 駅の 正面に 大きな 壁となって 佇んでいる

         
             ”””  矢止山 ”””


           ・

               ・・


                    ・・・

           ・
    万歳三唱 ・・・ 


    今から 約 36年前


 1979年12月9日 

 
   吐く息が 白い ・・・ 白い雪が見える 御嶽山、中央アルプス 

   すこし 肩に 荷物の重みが 食い込む ・・・ 

・・・

    ・・

     ・


  長野県木曽郡南木曽町 「矢止山」 山頂 に 


   ” 万歳三唱 万歳三唱 ・・・ ” 


          の声が こだまする!!! 


   ・・・

   ・・・

   ・・


   心より 尊敬をしている


    ダーウイン を 超える 生物のすみわけ理論  


  日本山岳会会長、日本マナスル登山隊長 

  岐阜大学学長等を歴任した 今西錦司先生とご一緒にいる。

➡ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8A%E8%A5%BF%E9%8C%A6%E5%8F%B8

   
    これは


   今西錦司先生の 御弟子さんである

   故郷の先輩である三浦ご夫妻からの お誘いで矢止山登山に参加することができた。


  ・・・

  ・・

    記念写真での 私の肩に  今西錦司先生の左手が 暖かく確りと・・・

    
       先生の瞳は


    登山をする 傍ら 山並みと 山行の方々の登山態度・・ 全体を グリップ ・・・ 

   
    山行に同行した ある大手銀行の役員がサインを求めたのには応じなかった。


     ・・・
    
         
  時折 鋭い眼光を 放つ  ・・・ 



       
   不思議な事だが  私には笑顔を見せながら サインを承諾して頂いた。 


 
  若い私に対する 今西錦司先生の 優しく心を見通すあたたかな眼差しが 今でも 浮かんでくる。



      ・・・ ・・ ・

      先生は お亡くなりになっているが 

   
      ますます 先生への尊敬の念 が 時とともに 深まる ・・・


 ・・・・


   私の愛読書 今西錦司著 「そこに山がある」 から 心に残る文章を記述してみる。

   そこには 山登りのエッセイではあるが 人生の歩み方・姿勢 を 教示している。



  ●今西錦司 「そこに山がある(日本経済新聞)」 からの 抜粋


道のあるところだけを登るのが山登りではない。がけにあおうが、密林に出くわそうが、どんなところが出てこようとも、そこを自由自在に歩けてこそ、初めて一人前の山登りということができるのである。

◎そのためには基礎訓練をしっかりやって、あらゆる技術を身につけておく必要がある。だから我々の学生時代には、ひとつの特技だけを身に着けたスペシャリストになることを避けて、オールラウンドの訓練をやるようにやかましくいったものだ。たとえば岩登り専門の人は、岩ばかりを求めて山を忘れてしまう。

◎一口に山と言っても、道標があり、登山道がちゃんとついている山もあれば、また炭焼き、樵の通る道を利用できるだけ利用し、最後は道なき道をかき分けて登らなければならない山もたくさんある。

◎山に登ってもすっきり登れることもあるし、つまずくときもある。いくら前もって資料をたんねんに集めたからといっても、それで百発百中とはいかないところに、いつまでたってもやめられない学問や登山の面白みがある。長年の経験がものをいうということもあるが、これはどこまでも理屈ではないと私は思っている




 ( 矢止山頂上で戴いた今西錦司先生のサイン )

 ♪ ♫ ➡ https://www.youtube.com/watch?v=DW4upkF_aBY ➡  ♪ ♫ 

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